Windows 10は2025年10月14日に通常サポートを終了しました。サポート終了後もPC自体は動きますが、何もせず使い続けるのはおすすめできません。
最初にMicrosoftの「PC正常性チェック」で、Windows 11へ移行できるか確認しましょう。対応していれば無料アップグレード、対応していなければ短期間の延命として個人向けESU、長く安全に使いたい場合はWindows 11搭載PCへの買い替えが基本の選択肢です。
この記事では、2026年8月27日時点のMicrosoft公式情報を基に、どの選択肢が自分に合うのかを順番に整理します。
まず結論:3つの選択肢から判断する
| 現在の状況 | 第一候補 | 理由 |
|---|---|---|
| Windows 11に対応している | 無料アップグレード | PCを買い替えずに、通常のサポートを受けられる環境へ移行できる |
| Windows 11非対応だが、買い替えまで時間が必要 | 個人向けESU | 重要・緊急のセキュリティ更新を受けながら、移行準備の時間を確保できる |
| Windows 11非対応で、今後も長く使いたい | Windows 11搭載PCへ買い替え | ESUは一時的な延命で、機能追加や一般的な技術サポートは含まれない |
| 会社・学校などが管理するPC | 管理者へ確認 | 個人向けESUを利用できない構成がある |
迷ったら、「PC正常性チェック → 対応ならWindows 11 → 非対応ならESUまたは買い替え」の順に考えると整理しやすくなります。
Windows 10はサポート終了後も動く
サポート終了日を過ぎたからといって、Windows 10が突然起動しなくなるわけではありません。保存している写真や文書が自動的に消えるわけでもありません。
一方、Microsoftは通常のソフトウェア更新、セキュリティ修正、Windows 10に関する技術サポートを終了しています。今後見つかる問題が修正されない可能性があるため、インターネット接続や重要な情報を扱うPCを無対策で使い続けることにはリスクがあります。
Microsoftも、対応PCはWindows 11へアップグレードし、非対応PCは個人向けESUへ登録するか、Windows 11対応PCへ置き換えるよう案内しています。
参考:Microsoft「Windows 10サポートは2025年10月14日に終了しました」
最初にPC正常性チェックを行う
買い替えを考える前に、現在のPCがWindows 11へ無料でアップグレードできるか確認します。Microsoftは、対応可否を調べるための「PC正常性チェック」アプリを提供しています。
確認手順
- 画面下の検索欄で「PC正常性チェック」と入力する
- アプリが見つかったら起動する
- Windows 11の項目にある「今すぐチェック」を選ぶ
- 対応しているか、対応していない理由を確認する
アプリが入っていない場合は、Microsoft公式のPC正常性チェック案内から入手できます。
Windows 11の主な要件には、対応CPU、TPM 2.0、セキュアブート、4GB以上のメモリ、64GB以上のストレージなどがあります。ただし、数字だけで自己判断せず、PC正常性チェックの結果を優先してください。
対応している場合でも、アップグレード前に使用中のソフト、プリンター、スキャナーなどがWindows 11へ対応しているか、各メーカーの公式情報で確認しておくと安心です。
Windows 11へ無料アップグレードする場合
Windows 10バージョン22H2を使用し、ハードウェア要件を満たしているPCは、Windows 11への無料アップグレード対象になる場合があります。
メリット
- 新しいPCを購入せずに、サポート対象のWindowsへ移行できる
- セキュリティ更新や機能更新を継続して受けられる
- 現在のファイルや多くの設定を引き継げる
注意点
- アップグレード前に大切なデータをバックアップする
- 使用中のアプリと周辺機器の対応状況を確認する
- 空き容量を確保し、ノートPCは電源につないで作業する
- 仕事用PCは、会社や管理担当者の許可なく更新しない
要件を満たしていないPCへ非公式な方法でWindows 11を導入すると、更新や動作が保証されない場合があります。本記事では推奨しません。
個人向けESUでWindows 10を延命する場合
ESUは「Extended Security Updates(拡張セキュリティ更新プログラム)」の略です。Windows 11への移行に時間が必要な人向けに、重要・緊急のセキュリティ更新を継続して提供します。
Microsoftの現在の案内では、個人向けESUは2027年10月12日まで利用できます。すでに登録済みの場合は、同日まで自動的に継続されると説明されています。
ただし、ESUに新機能、機能改善、通常の不具合修正、一般的な技術サポートは含まれません。Windows 10を使い続けるための永久的な仕組みではなく、移行までの時間を確保するものです。
個人向けESUの主な条件
- Windows 10バージョン22H2のHome、Professional、Pro Education、Workstationsのいずれか
- 最新のWindows Updateがインストールされている
- 管理者権限を持つMicrosoftアカウントで登録する
- 子ども用Microsoftアカウントではない
会社のドメインやMicrosoft Entraへ参加しているPC、端末管理システムで管理されているPCなどは、個人向けESUの対象外になる場合があります。業務用PCは管理者へ確認してください。
登録方法と費用
対象PCでは、「設定」→「更新とセキュリティ」→「Windows Update」にESUの登録案内が表示されます。Microsoft公式では、次の方法が案内されています。
- PC設定の同期を利用して、追加費用なしで登録する
- Microsoft Rewards 1,000ポイントを使用する
- 30米ドルまたは現地通貨相当額と税を一括で支払う
登録方法や表示内容には地域差がある可能性があります。日本で実際に選べる方法と金額は、PCに表示されるWindows Updateの登録画面で確認してください。登録のためにはMicrosoftアカウントへのサインインが必要です。
最新条件:Microsoft「Windows 10 Consumer Extended Security Updates」
買い替えを検討したい5つの目安
PCの使用年数だけで、一律に買い替えを決める必要はありません。次の項目が複数当てはまる場合は、ESUで延命するより買い替えた方が安心で使いやすい可能性があります。
- Windows 11の要件を満たしていない
- 起動や普段の操作が遅く、故障の兆候もある
- ノートPCのバッテリーが大きく劣化している
- 必要なソフトや周辺機器のWindows 10対応が切れ始めている
- ネット銀行、買い物、仕事など重要な用途で日常的に使う
反対に、PCがWindows 11へ対応し、動作や周辺機器にも問題がなければ、まず無料アップグレードを検討できます。Windows 11非対応でも、買い替えまでの予定が決まっているならESUは現実的な橋渡しになります。
移行前に行う6項目のチェックリスト
- バックアップ:写真、文書、メールなど、失いたくないデータを外付けドライブやクラウドへ保存する
- 復元確認:保存したファイルを実際に開けるか確認する
- 対応可否:PC正常性チェックでWindows 11に対応しているか調べる
- 利用環境:必要なアプリ、プリンター、スキャナーなどを書き出す
- 選択:無料アップグレード、ESU、買い替えのどれにするか決める
- 移行後確認:Windows Update、主要アプリ、周辺機器、バックアップの状態を確認する
バックアップは「保存したつもり」で終わらせず、別の場所からファイルを開けるかまで確認することが大切です。
よくある質問
サポートが終わったWindows 10は起動しなくなりますか?
いいえ。サポート終了後も起動し、これまでのアプリやファイルを使える場合があります。ただし、通常の更新や技術サポートが終了した状態なので、Windows 11への移行、ESUへの登録、買い替えのいずれかを検討してください。
セキュリティソフトを入れれば、そのまま使えますか?
セキュリティソフトは対策の一部ですが、Windows本体の未修正の問題をすべて補えるわけではありません。セキュリティソフトだけを理由に、無期限で使い続けるのはおすすめできません。
ESUへ登録すれば完全に安心ですか?
完全な保証ではありません。ESUは重要・緊急のセキュリティ更新を提供しますが、新機能や一般的な技術サポートは含まれません。2027年10月12日までの移行準備期間として考えましょう。
Windows 11へのアップグレードは無料ですか?
Windows 10バージョン22H2を使用し、Windows 11の最小要件を満たすPCは無料アップグレード対象になる場合があります。Windows UpdateまたはPC正常性チェックで確認してください。通信契約によってはデータ通信料がかかる場合があります。
Microsoft 365やOfficeはどうなりますか?
アプリがすぐ起動しなくなるとは限りませんが、Windows 10上でのサポート状況は製品ごとに異なります。Microsoftは、移行期間中のMicrosoft 365セキュリティ更新について別途案内しています。買い切り版Officeもバージョンごとに期限が違うため、使用している製品名を確認し、Microsoftの公式サポート情報を調べてください。
まとめ:最初に対応可否を確認しよう
Windows 10の通常サポートは終了しましたが、慌ててPCを捨てる必要はありません。最初にPC正常性チェックを行い、自分のPCがWindows 11へ対応しているか確認することが出発点です。
- Windows 11対応PC:無料アップグレードを検討
- 非対応で移行まで時間が必要:個人向けESUを検討
- 非対応で長く使いたい:Windows 11搭載PCへの買い替えを検討
どの方法を選ぶ場合でも、最初に大切なデータをバックアップしてください。ESUは便利な延命策ですが、永久にWindows 10を使い続けるためのものではありません。期限を決めて移行準備を進めることが大切です。
本記事は2026年8月27日時点のMicrosoft公式情報を基に作成しています。提供条件や日程は変更される場合があるため、実行前にリンク先の最新情報をご確認ください。



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