アサヒとアスクルのシステム障害を振り返る|復旧の経過と調達への教訓

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2025年秋、アサヒグループとアスクルで相次いだシステム障害は、商品を作る・注文を受ける・届けるという日常の流れに大きく影響しました。この記事は当時の「復旧の目途が立たない」という速報ではなく、その後の公式発表で分かった復旧経過を振り返るものです。以下の状況は各社の発表日時点の情報であり、個々の注文や配送の現在の可否は各サービスの画面で確認してください。

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最初に結論:両社とも段階的に事業を再開

アサヒグループでは2025年9月29日に国内システムの障害を公表しました。その後、2025年12月には電子受発注システムを使う受注を再開し、2026年2月時点で物流は正常化したと説明しています。一方、アスクルは2025年10月19日のランサムウェア攻撃に伴い受注・出荷を止めましたが、2026年1月にLOHACOを全面復旧し、同年2月には全物流センターで出荷を再開、主要な通販機能が障害前の水準に戻ったと公表しました。「現在も両社とも復旧未定」と読むのは誤りです。

ただし、物流の正常化や主要機能の回復と、社内の全システムが完全に元通りになったことは同じではありません。また、アスクルの発表には通常時と異なる機能・サービスが残る可能性も記されています。利用時には日付と対象サービスを分けて確認することが大切です。

2025年秋、何が起きたのか

アサヒグループの経過

アサヒグループは2025年9月29日、国内のシステム障害によって受注・出荷業務やコールセンター業務が停止したと発表しました。当時は商品供給への影響が懸念され、代替手段による受注・出荷も進められました。後に同社は、ランサムウェアを使った攻撃を受けたことと調査結果を公表しています。発生直後には原因や復旧時期が不明でしたが、その時点の情報を今も「現在の状態」として書き続けるべきではありません。

システム障害が発生してから、アサヒグループは1か月、アスクルは10日たったようです。

アスクルの経過

アスクルは2025年10月19日、ランサムウェア攻撃によるシステム障害を公表しました。ASKUL、LOHACO、SOLOELなど、用途の異なるサービスに影響が及び、注文・出荷や関係する事業者にも混乱が生じました。受注が止まった時期と、再開した時期はサービスごとに違います。「アスクル」と一括りにして現在の利用可否を判断せず、自分が使うサービスの案内を確認してください。

復旧の経過を日付で整理

エラー
  • 2025年9月29日:アサヒグループが国内システム障害と受注・出荷への影響を公表。
  • 2025年10月19日:アスクルがランサムウェア攻撃による障害を公表。
  • 2025年11月:アサヒグループが攻撃と情報漏えいに関する調査結果を公表。
  • 2025年12月:アサヒグループは電子受発注システムを使う受注を再開したと説明。
  • 2026年1月21日:アスクルはLOHACOの全面復旧、ASKULで停止前に扱っていた全商品の購入再開、SOLOELの通常提供を公表。
  • 2026年2月:アサヒグループは物流の正常化を説明。アスクルは全物流センターの出荷再開と主要な通販機能の回復を公表。

アスクルの同年2月13日の発表では、当日配送は一般品から順次再開とされました。「当日配送が全商品・全地域で以前どおり」とまでは読み取れません。急ぎの注文では、実際のレジ画面に表示される配送予定日を優先してください。

なぜ一つの障害が調達まで響くのか

商品は倉庫にあっても、注文を受け付ける仕組み、在庫を引き当てる仕組み、出荷指示、配送会社との連携のどこかが止まれば、いつもの手順では届けにくくなります。生産や配送を手作業に切り替えられる場合もありますが、処理できる件数や対象商品に限りがあります。障害が長引いた時、発注者にとって問題なのは「サイトが見られるか」だけではなく、必要な品物が必要な日に届くかどうかです。

今回の二社は業種も障害の範囲も異なります。両社の攻撃者が同じだった、同じ経路で侵入されたといった根拠はありません。共通して考えられるのは、デジタル上の障害が現実の在庫や納期に波及するという点です。攻撃グループに関する未確認の主張を原因の確定情報として扱うことも避けます。

発注する側が今できる備え

1.重要な品目だけ、代替先を決めておく

すべての備品を大量に買い置きする必要はありません。業務が止まると困る消耗品や、代替が利きにくい飲料・資材を先に洗い出します。品目ごとに「いつもの発注先」「代替先」「最低限必要な数量」を一枚にまとめておけば、障害時に担当者が不在でも判断できます。代替先の価格だけでなく、納期、請求方法、返品条件も平時に確認しておくと実用的です。

2.注文済みの品と、まだ注文できていない品を分ける

サイトのエラーを見て同じ商品を別の店に再注文すると、元の注文が残っていた場合に二重発注になります。注文履歴、受付メール、取引先からの個別連絡を確認し、「発注済み・出荷待ち」「受付されていない」「状態が不明」の三つに分けましょう。不明な分は、公式の問い合わせ窓口で確認してから代替発注するのが安全です。

3.サービスごとの公式案内と注文画面を見る

過去の記事に「復旧未定」と書かれていても、後日に再開している場合があります。ASKULとLOHACOでは対象商品や配送条件が違うため、最新のお知らせだけでなく、実際の購入手続きで表示される納期を確認します。アサヒグループの商品についても、メーカーの事業状況と、店頭の在庫・仕入れ条件は別です。取引先に必要数量と納期を具体的に伝えて確認する方が確実です。

アスクルを結構使ってたから、ちょっとしんどいよね・・・。

情報漏えいは復旧とは別に確認する

注文が再開しても、情報漏えいに関する調査や通知が終わったことにはなりません。アサヒグループは調査結果を公表し、アスクルも対象者への個別連絡や継続的な対応を案内しています。2026年7月のアスクルのお知らせでは、外部漏えいのおそれを否定できない個人情報を追加で約60万件特定した一方、その追加分について外部漏えい・不正利用の事実は確認していないとしています。「60万件の漏えいが確定した」と言い換えないよう注意が必要です。心当たりがある場合は、公式案内を確認し、なりすましメールのリンクや添付ファイルを安易に開かないようにしてください。

まとめ:速報のままにせず、日付と対象を確認

2025年秋の時点では、二社とも復旧時期の見通しが立たず、調達先の分散や予備在庫を考えるきっかけになりました。その後の発表を踏まえると、2026年現在まで「注文できない」「復旧未定」と断定する記事は役に立ちません。一方で、障害が起きた時にどの品目を優先し、誰に確認して、どこへ代替発注するかという準備は今も有効です。自分の仕事や暮らしに必要な範囲で、無理のない備えを考えておきたいところです。

当時、私自身もアスクルをよく使っていて、年末年始に向けた在庫が気になりました。いま振り返ると、困った時に調達先を探し始めるのでは遅い、と実感します。以前の不安をそのまま現在形で残すのではなく、復旧までに何が変わったかを確認しておくことが大事だと思います。

年末年始に向けて、在庫も考えなきゃいけない時期。

どうしたものか・・・。

参照した各社の発表

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